世の中に溢れるほど存在するWEB制作会社。
フリーランスで活動するWEBデザイナーも多いことから、そうした方も含めれば本当に沢山のWEB制作事業者が存在します。
業務として受注するからには、ホームページを作る専門家なんだから、どこに頼んでもしっかりしたホームページを作ってくれると思っていませんか?
「ホームページを作ることができる」 は、 極端な話ほんの少し勉強すれば誰でも可能であり、全く知識がない場合でもテンプレートを使えば、ある程度のものを作ることが可能です。
SEO対策を熟知した上でHTMLソースやCSSといったホームページ内部の構造をしっかりと構築できる知識とノウハウがあり、集客に繋げられるライティングやサイトのUI/UXのノウハウがなければ、ホームページからの集客は望めません。
ですので、ホームページの制作を依頼する場合には、本当に頼れるWEB制作会社かどうかを見極めないといけません。
ここでは、実力のあるWEB制作会社かどうかを見抜くためのポイントについてお伝えします。
【目次】
- 制作実績を沢山見せているかどうか
- わかりやすい言葉で説明し、的確なアドバイスをくれる
- WEB制作会社の得意分野を確認する
- すぐに値引きや無料サービスを提案してくる会社は避ける
- その他の論外な業者の例
- まとめ
1.制作実績を沢山見せているかどうか
自社で契約を取ってきているWEB制作会社では実績をホームページで見せることができますが、下請けで制作やデザインだけを外注で請け負っている会社では自社の案件ではないために制作実績を見せることが出来ません。
自社のホームページから集客できているWEB制作会社でなければ、集客できるホームページを作ることはできません。
ですので、ホームページ制作会社のホームページを確認してみて、実績をしっかり掲載しているかどうかを見てみましょう。
過去●000社を制作などと大きな数字で実績を謳っているのに、制作実績があまり掲載されていないというのは少し眉唾ものです。
仮にそれだけの実績があるとすれば、メンテナンスやその他の付属業務も含めてかなりの売上規模と従業員数の企業になっているはずです。
会社概要の社歴や資本金、従業員数などをチェックするようにしましょう。
また、テンプレートを使った安いホームページでオリジナルデザインと言えないようなお粗末なサイトばかりであったり、つくったものの解約になるケースが多くて掲載できないということも考えられます。
制作実績を出しているということは、実際のホームページを見に行ってデザインの良し悪しや繁盛しているようなホームページかどうかを確認できるということです。実際の検索順位がどうなのかということも確認できます。
つまり、自信がないと掲載できません。
2.わかりやすい言葉で説明し、的確なアドバイスをくれる
集客できるようにどうすればよいかを真剣に考えていれば、サービス内容や料金の説明を受けるだけにとどまらず、WEB制作会社に様々なことを質問しアドバイスを求めることになることでしょう。
制作の実務に無知な営業やディレクター・デザイナーであれば、そうした質問に満足な回答をできないことが多く、専門用語を並び立てて無理やり自分の土俵で話を進めようとするはずです。
お客様が理解できないような専門用語を並べて説明するような業者は、親身にお客様に寄り添った提案ができるとは思えません。
逆に、集客のできるWEB制作会社であれば、売れる材料を探そうと様々な質問をして話を引き出そうとしてきます。
そして、良い材料やアピールポイントが見つかれば、それをどのように見せればよいかということをアドバイスしてくれるはずです。
WEB制作業者はお客様の事業のことを知りませんので、お客様が自身のサービスや商品の良さやPRポイントを提示してくれないと売れるホームページにすることは難しいわけですが、3流のホームページ制作業者は、お客様が提出した原稿をそのままデザインに落としこみ、制作するだけです。
2流の業者は、そうした材料を効果的に表現し、問い合わせにつながりやすい流れになるようアドバイスしながら作成します。
1流のホームページ制制作業者は、お客様が気づいていなかった強みや良さを引き出し、それを最も効果的な方法で売っていくかをコンサルティングしながら進めていきます。
もちろん、1流の仕事を求めるとコンサルティングの領域も含めて費用は高額になります。
通常のWEB制作は、通常2流までの業務内容です。
ご予算が少ない場合は、お客様ご自身で真剣にホームページで自社をどのようにアピールするかを考え、そのための材料をできるだけ多く検討して提示していく事で、1流の領域の仕事をしてくれる可能性が高くなります。
3.WEB制作会社の得意分野を確認する
WEB制作会社には、それぞれ得意分野があります。
- オシャレなデザイン
- SEO対策に強い
- マーケティング・集客が得意
- 業種に専門特化している など
得意分野を聞いてみて明確な答えが返ってこない場合は、まずやめておきましょう。作ることができるだけというケースです。
デザインを重視したホームページを作りたいのに、集客が得意な業者に依頼しても満足のいくものはでてきませんし、逆に集客を重視したいのにデザインが得意な業者へ依頼しても満足のいくホームページはできません。
ホームページを作成する目的に合った得意分野を持つWEB制作会社を選ぶようにしましょう。
ただ、中小企業のホームページにおいて、大企業のようなただオシャレでキレイでカッコいいホームページを作成することは、単なる自己満足で集客には全く貢献しないということは理解しておきましょう。
4.すぐに値引きや無料サービスを提案してくる会社は避ける
何社か相見積もりをとっていることを伝えたり、値段で迷っている話をすると、すぐに値引きを提案してくるケースが多々あります。お客様にとっては値引きしてくれるのは有難いことで嬉しいかもしれませんが、品質に自信がなく値引きをしないと契約をとれない会社や、値引きを前提とした料金設定をしているケースが考えられます。
欲張った値引き交渉をすると、自信のある会社や体制の整ったしっかりした会社ほど値引きには応じず逆に契約を断ってきます。
そして値引きでしかアピールできない会社や事業主1人でやっているような会社ほど、値引き交渉にすぐに応じますので、この原則を覚えておきましょう。
1件で100万円を超えるような案件であれば多少の値引きに応じることも可能ですが、2~30万程度の案件で値引きしていては採算が合わないことから、通常は値引きに応じることはありません。
5.その他の論外な業者の例
他にも、リース契約で月額費用が抑えられて全額経費になりますなどと謳って営業してきたり、契約期間は3~5年などの縛りがあって解約できないなどといったホームページ制作業者もまだいるようです。
そうした契約期間の縛りやリース契約を求めるような業者は論外ですので注意してください。
また、決済システムや予約システムを導入し、アプリを制作して集客に繋げるなどと、ハイスペックな提案をして数百万円の契約をだまし取る業者もいます。
個人事業や零細企業のホームページに必要な決済システムや予約システムは、既に開発提供されているAPIサービスを利用すれば事足りますので、数百万円もかかるようなシステムを、そのような規模の事業者に勧めるがまずおかしいとお考え下さい。
事業が大成功する可能性のが分かっていれば良いですが、そんなことが分かりもしないのに初期投資に数百万をかけるのは無謀です。
今日中のご契約なら上司に確認とって、キャンペーン価格で契約させて頂きます!などという営業は、一切信じないようにしましょう。
気の弱い人に考えたり相談する時間を与えず契約を取るための営業手法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ホームページ制作業者を選ぶ際には、必ず数社から話を聞くようにしましょう。同じことを複数の会社に聞くことで、どのような回答をしてくれるかで信用できるかどうかもある程度わかりますし、相場観もわかります。
営業の教育がされている会社の場合、NOと言いにくいようにするための話法で、どんどんあなたを追い詰めて契約せざるをえないように持っていくことも考えられます。
一人で話を聞いてその場で断る自信がない場合は、2人以上で話を聞くようにしましょう。