ユーザビリティの改善方法と関連要素のまとめ

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ユーザビリティの改善方法と関連要素のまとめ

2021.10.06

前回は、ホームページ制作に必要な「ユーザビリティ」の基本、またその定義についてご紹介しました。
知らなきゃ損!ホームページ制作に必要な「ユーザビリティ」のキホン

今回の記事では、「ユーザビリティ」の主な改善方法や「アクセシビリティ」との違い、ユーザビリティと「UI/UX」の関係性についてご紹介します。

【目次】

  1. ユーザビリティの改善方法
  2. アクセシビリティとの違いについて
  3. UI/UXとの関係性
  4. まとめ

ユーザビリティを改善させる方法

どのようにアプリやホームページのユーザビリティを向上させれば良いのか、主なユーザビリティの改善方法についてご紹介します。

アクセス解析ツールの導入

アクセス解析ツールを導入することで、ホームページを訪問するユーザー情報を可視化することができます。

例えば、ユーザーのパーソナル情報や、ホームページを閲覧する際に使用したデバイス(パソコン・タブレット・スマートフォン等)、ユーザーがそのサイトを訪れるに至った過程(自然検索やSNS・広告などの流入元の確認)などの情報収集が可能です。

ユーザーがサイトを訪問した明確な理由全てを把握するのはできないにしても、様々なデータから仮説を立てて検証でき、ホームページの改善を図れます。

ページ表示速度の最適化

皆さんは、ホームページを開いた時にページの読み込み速度が遅く、ストレスに感じた経験はないでしょうか?
アプリやホームページを利用するユーザーはできるだけ効率良く、スムーズに自身の目的を達成したいと考えています。
そのため表示速度が遅いと、それだけでユーザーはイライラしてしまい、ページが読み込み終わる前にそのサイトを離脱してしまうリスクが高まります。

また、Googleは、ページの表示速度がSEOにも影響することを公表しています。
ページの読み込みに3秒以上かかるようなら、表示速度の最適化に取り組むことが重要です。

見やすいページデザインにする

ユーザーは何かしらの目的を持ってホームページを利用します。
そのため、サイトを閲覧している際に、自身の目的と読んでいるページの内容が違うと感じたら、多くのユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。
対して、ユーザーが求めている情報を一目で分かりやすくまとめていれば、離脱のリスクを防げます。

ユーザビリティを向上させるためには、情報を詰め込みすぎず、一目でどのようなサイトなのかが理解できるシンプルなデザインを心掛ける必要があります。

快適な操作が行えるか

操作の度に、マウスや指をあちこちに動かす必要があると、ユーザーは使いづらさを覚えてしまい、ユーザビリティは低くなってしまいます。

また、サイトの操作中に「次にすべきこと」がすぐ分かるように、ユーザーの操作をガイドすることも重要です。
初めてそのサイトを利用するユーザーでも、すべきことや操作の仕方がすぐに理解できるホームページであるように心がけましょう。

そうすることで、ユーザビリティが高いサイトになり、ユーザーにとっても使い心地のいいサイトになります。

ユーザビリティと「アクセシビリティ」の違いについて

ユーザビリティと同じような場面で使われることが多い言葉のひとつに「アクセシビリティ」というものがあります。
アクセシビリティもユーザビリティと同様、「使いやすさ」という意味で使われることがありますが、基本的にアクセシビリティは「近づきやすさ」や「アクセスのしやすさ」といった意味を持っています。

つまり、ホームページ等におけるアクセシビリティは、「そのサイト、またはサイト上の情報や機能に辿り着くまで」に焦点をあてているため、限定的な状況下での利便性や快適さを表すユーザビリティとは意味が異なります。

また、アクセシビリティは、高齢者の方や障害、病気などで運動や視覚機能に制約がある方でも、容易にホームページを利用できるように構築することを考慮する場合にも使われるため、そういった意味ではユニバーサルデザインという言葉も当てはまる可能性があります。

ユーザビリティとUI/UXとの関係性について

ホームページやアプリを利用するユーザーの中には、若年層や高齢者、目の不自由な人など様々な人がいると考えられます。
どのような人であっても、得たい情報や目的に辿り着けるようにすることが、アクセシビリティを高めるということで、ユーザビリティを向上させるためにもとても重要な事項です。

そして、ユーザーに選ばれるサービスというのは、例外なく優れたUIとUXを実装しています。
このUIとUXは、ホームページを構築する上で必ず意識しなければいけない要素ですが、明確な意味やユーザビリティとの関係性についてはわからないという方々もいるかと思います。

そこでUI、UXとユーザビリティの関係性について解説していきたいと思います。

UIとは

UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、一般的にプロダクトやシステムとユーザーを繋ぐ接触点を意味する言葉です。
ホームページやアプリで例えると、ボタンやメニューバー、表示画面など、ユーザーが目にするページの構成要素全てを示します。
ユーザーはこれらUIを使ってサイトやサービスを利用します。

そのためUIは、快適で分かりやすい操作性と視認性に優れていることが、ユーザビリティの向上にも繋がるため、サイトを構築する上でとても重要な要素です。

UXとは

UXとは、ユーザーエクスペリエンス(User eXperience)の略称で、プロダクトやサービスを通じてユーザーが得られる総合的な体験を意味します。
UXの範囲は先程紹介したUIよりもさらに広く、UIを含めたすべてのユーザー体験を示しており、操作性や視認性を意味するUIはUXの中に含まれている要素のひとつです。
つまり、優れたUXのサービスにするためには、優れたUIにする必要があるという事です。

わかりやすく最適なUIを通して、ユーザーが「使いやすい」と感じたり、ストレスを感じることなくホームページやアプリなどの良さを体験することができれば、そのサービスは「UI」、「UX」が優れている「ユーザビリティ」の高いサービスだと言えます。
このようにUI/UXはユーザビリティと深い関わりをもった重要な要素となります。

まとめ

ここまでで、ユーザビリティの主な改善方法と「アクセシビリティ」の意味、そしてUI/UXとの関係性をご紹介しました。

ホームページのユーザー満足度を向上させるためには、ユーザビリティの改善が重要になります。
ここで取り上げた改善方法などを参考にしながら、優れたUI/UXを実装し、どのような人が利用しても快適で分かりやすいアクセシビリティにもユーザビリティにも優れた高品質なサイトになるように改良していきましょう。

次回は、より優れたサイトにするためのウェブユーザビリティの分析方法について紹介したいと思います。

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