急激な高齢化社会を迎えている日本において、有料広告を出しても思うように応募が集まらないという嘆きをよく聞きます。
そうした中、採用サイトをコーポレートサイトとは別に作って、求職者にアピールしていきましょう!という、ホームページ制作業者が多いです。
個人的な意見になりますが、中小企業が高額な費用を払って採用サイトを作成する必要は全くないと思います。なぜなら、無料で充分なサービスを提供してくれるところがあるのですから。
今日は、個別に採用サイトを作ることのメリットや無料で使える自社用採用ホームページ制作サービスについてご紹介していきます。
【目次】
採用サイトを作るメリット
採用サイトとは、コーポレートサイトとは別に作成した求職者向け専用のホームページです。
求職者向けにターゲットを絞っているので、会社の雰囲気や、求めている人材像の他、社員の声やイベント等の様子、福利厚生面のの内容など、会社の魅力を伝えることができます。
採用ホームページを作る3つのメリット
- 求職者にターゲットを絞ったデザイン・コンテンツで自由に会社の魅力を伝えられる
- 企業と求職者との間でのミスマッチを減らすことができる。
- うまく活用できれば採用コストを抑制できる
WEB制作業者が作る採用サイトが無駄な理由
大きな企業になってくると、WEB制作業者に依頼して制作費用とランニングコストを支払ってでも、採用サイトを別途作成するメリットは大きくなってくると思います。
ですが、多くの中小企業にとってコストをかけて採用サイトを作るのは、費用対効果の面からお勧めできません。
WEB制作業者が作ってくれる採用サイトで求人情報を出したとして、IndeedやGoogle・Yahooのしごと検索などに自動的に流れていくでしょうか?
一定の条件を満たしていなければ、意図した形で正確な情報は表示されません。
WEB制作業者が作ってくれる採用サイトは、そうした仕様を満たしてくれるでしょうか?
多くの場合は満たしてくれません。
結局は思うように応募が集まらずに、有料の求人広告を出してリンクするとになってしまいます。
無料で作れる採用サイトのサービス
予算も知名度もない企業様にお勧めするのは、大手人材会社が提供する無料で採用サイトを作れるサービスです。
リクルートが運営する「AirWork」やエン・ジャパンの「Engage(エンゲージ)」などです。
これらの優れている点は、Indeedやしごと検索などへ対応できる仕様になっているほか、ホームページ作成の知識が全くなくても、簡単に作成できるようになっていること。
更には、有料プランを利用しているのと同じように、管理画面において応募者の管理や連絡、進捗状況などを管理することができます。
こうした便利な機能がついていることを考えると、高額な費用をかけてWEB制作業者に採用サイトを作ってもらう意味がわかりません。
無料で応募者を集めるための7つのポイント
無料で採用サイトを作れるといっても、ポイントを押さえておかないと、全く応募者は集まりません。
有料の求人広告をリクルートやエン・ジャパンで出すと、ライターさんが営業担当と訪問してくれて、色々ヒアリングしながら魅力のある文章で求人ページを作成してくれますが、その作業を自分自身でやる必要があるのです。
応募者を集めるポイントをおさえて、応募がとまらない採用サイトをつくりましょう。
1.求職者が知りたい情報をしっかり盛り込む
応募者が知りたい情報は、業務内容や勤務地、キャリアパス、研修制度、給与、社風、福利厚生などです。産休・育休制度の活用度も気になるところのようです。
若い世代ほど、プライベートを重視する傾向にありますので残業の実態についても気にしています。
2.会社の理念や事業への想い、求める人材像を伝える
求職者にとって、業務内容などの条件面以外に、この会社のメンバーに加わりたい!この事業に携わりたい!といった感じで、会社の事業の方向性、その事業への想いなどに共感してもらうことも重要です。
そのうえで、どうした人材を求めているのかを伝えておくことで、ミスマッチを減らすことができます。
3.一緒に働く人の紹介
社員紹介で、実際に一緒に働く人たちの声を紹介する事で、親近感を感じてくれます。
社長や役員などよりも、実際の現場で働くスタッフで、年代・性別もバラエティ豊富にピックアップすると良いでしょう。
4.働く環境を紹介
実際に働くオフィスがどんな雰囲気なのかも、重要なポイントです。オフィスの様々な場所や備品などの写真を掲載して、雰囲気を伝えるようにしましょう。
5.特徴のある福利厚生はアピールポイント
福利厚生制度で、アピールできるような内容がある場合は、積極的に掲載してアピールしましょう。他の企業との差別化のポイントになります。
6.動画を作成して掲載する
代表や採用担当者、職場のスタッフなどのインタビューや社内の雰囲気を伝えられる動画を作成すると、よりリアルに会社のイメージを伝えられます。
7.求人募集のタイトルは超重要 応募者が興味をひく内容を
前述の無料サービスで作成する求人情報では、職種名は業種に応じて様々な職種名が用意されていて、そこから選ぶようになっていますが、それとは別に自由記入欄が設けられているので、必ずこの自由記入欄を活用しましょう。
例えば、職種名が「WEBデザイナー」だとしたら、自由欄に何も入れなければ、[正社員」WEBデザイナー と表示されるだけで、クリックされる率はかなり低くなります。
それを、[正社員]WEBデザイナー 実務未経験可!駅直結ビル・残業ほぼゼロ
となっていれば、クリックされる率はかなり高くなってきます。
8.求人募集要項内にも、アピール内容は盛り込む
採用サイトのコンテンツを充実させるだけでなく、そうした内容を求人募集要項内にもしっかり盛り込みます。
というのも、Indeedやしごと検索に流れていく内容は、求人情報です。
求人サイトまで見てもらえるかどうかはわかりません。
まとめ
求人サイトで応募者を集めるコツをお伝えしてきましたが、いかがでしょうか?
アピールできるポイントなんてないよ!社員の声なんて怖くてかけない!
なんて思っていませんか?
もしも、そんなことを考えておられる場合は、まずはそうした職場環境から改善していかないと応募者はあつまりませんし、嘘で塗り固めて魅力的で良い会社をアピールすると、すぐに退職につながり意味がありません。お互いに不幸なだけです。
これから益々、中小企業においては従業員確保が難しくなっていきます。従業員にとって魅力ある職場づくりが、離職率を下げて人材・ノウハウの流出を防ぐとともに、採用コストの削減につながってきます。
CHOSEでも、紹介した無料の採用サイトを何年も活用しています。
今回は新卒採用の募集を出して2週間ちょっとで26名の応募者をあつめ、優秀な人材を無料で採用することができました。